24年11月中旬
一般販売を実施
- Alcohol degree: 16%
- Content: 720 ml
- Production: Hatsumoidi
- Material rice: 100% Yamada Nishiki
- 2024 Edition
- Produced by Forbul
( scroll down ) Copyright © TAKANOME All Rights Reserved.
( Consept )
海底から 目覚める、
究極の一滴。
それは、厳選された原材料を使い、偉大な自然が生む「発酵」というエネルギーをコントロールしながら、職人が細かな微調整を重ね探求する「造り」のこだわりもあれば、「熟成」という時の流れに身を任せ、全てのバランスが整ういつ来るかわからない瞬間を求めるような「味わい」への探究心もある。
職人が日々さらなる「味わい」を追求し続ける中で、「熟成」こそが、TAKANOME をさらなる可能性を開花させるのではないかという考えに至った。海底で80 年間も眠っていたエドシック・モノポールや、18 世紀後半に難破した船から見つかったヴーヴ・クリコなど、沈没船と共に長い間海底で眠っていたワインが、多くのワイン愛好家から珍重されたことをご存知だろうか。
海底での眠りは酒にどんな影響を及ぼすのか。我々は新たなる熟成への挑戦をすべく、日本酒 TAKANOME を海底に沈めた。
海、全ての生命の起源。
海底は、波の振動によって熟成が進むと言われている。
我々は長期間の調査によって、
海底熟成の最適な貯蔵地である南伊豆のヒリゾ浜を見つけた。
夏はありのまま自然が残され、多様性あふれるサンゴ礁や魚が泳いでいることから奇跡のビーチと称される一方、冬は一変し、まるで地球が大自然の厳しさを教えるかのように、冷たい水が流れ込む荒れ海となる。
Deep Blue
Sea : Minami Izu Shizuoka Japan
( Product )
海底熟成 禄 2024 Edition
禄(ろく) とは、天からの贈り物という意味。
2024 年の海底熟成は、静寂な海底と波の揺らぎを経て調和された旨みと甘み、穏やかな酸味に包まれる味わい。まさに天の美禄。
- 〈テイスティングノート〉
-
爽やかで瑞々しい香り。軽やかさから始まり、徐々に深みのある酸味と青梅の風味が現れる。
口に入れると甘味・酸味・旨味・苦味が調和し、軽やかながらも深い旨味がしっかり感じられる。複雑ながらまとまりのある印象で、軽やかで心地よい余韻が続く。
- 〈ペアリング〉
- ふぐ皮ポン酢、塩鍋 、ウニ軍艦
Aging Location
熟成地:奥石廊崎
賀茂郡南伊豆町中木沖
( Sunken place & tag )
ただ静かに佇み、
未開の味わいを育む
海底貯蔵庫
そこは南伊豆の沖合、水深15m。
地球の数十億年という歴史の中で、海底の風景は今も昔も変わらないのかもしれない。息を呑む美しさと恐怖が入り混じる海底の世界で、TAKANOMEは素晴らしい熟成を遂げた。
( Salvage )
地元の漁師、
ダイバーの協力により
引き上げられる奇跡の350本
TAKANOMEの眠る南伊豆中木は、ダイビングスポットの名所。
海底貯蔵は地元の漁師・ダイバーの協力がなければ実現しない。南伊豆の海をどこまでも知り尽くした職人たちの阿吽の呼吸で引き上げられていく。ボトルに付けている番号タグは、実際にボトルに付けてお客様にお届けします。
Design
“表現したのは
鷹が舞うような疾走感”
「海底熟成」というパワーワードに惹かれ、半紙と向き合いました。深い波のうねりの中で、鷹が舞うような疾走感を表現しています。何事も修行して強くなる。耐え抜いた後の解放をお楽しみください。
Logo:
書道家 / 万美
Instagram : @mamimozi
Artwork:
Artist / Isak Anshelm
HP : isakanshelm.com
Bottle serial number:
書道家 / 叔僊
幼い頃から書を学び、小学校教諭を務めた後、書道家に転身。師範3級塾長資格を取得し、書道教室を開塾・運営している。教育者でありアーティストである書道家をめざし、活動の幅を広げる。
Instagram : @shuku.sen
Comment
“鉱物的なニュアンスと、
香木のような熟成香。
海底のテロワールを感じる”
ソムリエ 田邉 公一
鷹ノ目 火入れとは対照的な味わいになる、不思議ですね。フルーティーさが抑えられ、米の味わいによりフォーカスしたような、角が取れた味わい。
香りはグレープフルーツから少し和梨の印象はあるが、決して立ち上がるようなフルーツの香りではなくて、ほのかな香木のニュアンスを感じられ、海底のテロワールを感じます。
田邉 公一 (たなべ こういち)
著書「ワインを楽しむ〜人気ソムリエが教えるワインセレクト法」飲と食の様々な可能性を拡げていく活動をしている。2003年ソムリエ。2007年ルイーズ・ポメリー ソムリエコンクール優勝。
“飲み進めるほどに心地よさが増し、
熟成酒ならではのエッジを楽しめる。”
『鮨m』ソムリエ 木村 好伸
ほのかな磯の香りが特徴的。熟成によって旨味が増し、質感にボリューム感がある。酸味が際立ち、エッジが効いている。
熟成感:半年間の海底熟成により、通常の熟成酒とは異なる深みと、やや若さも残っており絶妙なバランス。温度が上がると甘みがふくらみ、より深い味わいを引き出す。通常の鷹ノ目との対照的な味わいを楽しめる一本。
木村 好伸 (きむら よしのぶ)
『鮨m』ソムリエ 大学卒業後、商社勤務を経て渡米。ジョンソン&ウェールズ大学でレストランマネジメントを学んだ後、ニューヨークでソムリエに。帰国後、『NARISAWA』で10年間ヘッドソムリエを務め、独立。2019年に『鮨m』をオープン。