PHILOSOPHY
混沌を内に秘めた人こそ躍動する星を
生み出すことができる。
フリードリヒ・ニーチェ
心、社会 、組織
あらゆる場面で『混沌』は生まれる。
我々は、この『混沌』という言葉をネガティブな言葉としては捉えていない。
人と出会い、挑戦し、変化を起こすからこそ、混沌は生まれる。
誰にも言えない混沌を抱え
混沌を愛し
その中で秩序を生み出すからこそ、あらゆる進歩がある。
この日本酒「TAKANOME 混沌と秩序」もまさにそうである。
さらなるうまさの追求のためであれば
新たな日本酒の価値を生み出せるのであれば
日本文化の魅力を世界に発信できるのであれば
混沌が生まれることはいとわない。
混沌の中で新しい秩序を作り出そう。
PRODUCT
混沌から生まれる輝き
TAKANOMEの強みは、パイナップルのような香りやフレッシュさ。
一般的に火入れといわれる『加熱殺菌』を行うと、その香りやフレッシュな要素を損なう可能性がある。
しかし、さらなるうまさの追求への思いから、我々は火入れを実施した。
そして高度な火入れの技術により、鷹ノ目の強みを生かしつつ、まろやかな米のうまみを引き出すことに成功。
まるで、職人が混沌から秩序を生み出すかのように完成した一つの作品。
TASTE
熟成された味わいを
おすすめペアリング料理
タコのカルパッチョにフルーツビネガーとオリーブオイルを合わせ、フルーツを乗せたさっぱりしたおつまみや、ステーキ、天ぷらなど味わいがしっかりしたお料理にも絶妙にマッチする。
完熟パイナップル
熟したパイナップルのような香りと甘みと共に、まろやかな米のうまみが広がり、心地の良いアルコールが全体をまとめる。
完熟パイナップル
熟したパイナップルのような香りと甘みと共に、まろやかな米のうまみが広がり、心地の良いアルコールが全体をまとめる。
おすすめペアリング料理
タコのカルパッチョにフルーツビネガーとオリーブオイルを合わせ、フルーツを乗せたさっぱりしたおつまみや、ステーキ、天ぷらなど味わいがしっかりしたお料理にも絶妙にマッチする。
冷酒でも、常温でも、熟成でも
5〜6℃ではフルーティーな香りを楽しめ、15℃の常温は甘味とうまみがぐっと強く出て、温度によって変わる味わいを楽しめる。また熟成という、時間の流れによる味わいの変化を楽しむこともおすすめだ。
冷酒でも、常温でも、熟成でも
5〜6℃ではフルーティーな香りを楽しめ、15℃の常温は甘味とうまみがぐっと強く出て、温度によって変わる味わいを楽しめる。また熟成という、時間の流れによる味わいの変化を楽しむこともおすすめだ。
PRODUCT FOCUS
「うまさ」のみの追求を目指して。
火入れの技術
鷹ノ目を絞ってから1週間ほど、味を落ち着かせて、瓶内火入れ(加熱殺菌)を行う。
加熱後、急速に冷やすことで、香りとフレッシュさを残しつつ、火入れの特徴である角がとれたまろやかな米のうま味が引き出される。
徹底した原材料のこだわり
酒米:数ある酒米の中でも、大変優れた特徴から「酒米の王様」と呼ばれる、希少な酒米「山口県産-山田錦」を100%使用。
水:山の奥から涌き出る、数十年の年月をかけ、自然がろ過した命の水「伏流水」を使用。
品質保持の追求
TAKANOMEが追求する『うまさ』を味わってほしいとの考えから、酒蔵から直接お客さまに発送し、品質保持を徹底している。
精米歩合非公開の決断
既存の日本酒への評価軸は「精米歩合の数値」によって、ほぼ価値が決められていることに疑問を抱いた。「米を磨けば、より美味しくなるという単純なお酒ではない」との考えから、精米歩合は理想的な数値で調節。また、「情報に左右されずに本来の味わい」を楽しんでほしいとの思いから、精米歩合は非公開との決断をした。
納得のいく品質のみ販売
TAKANOMEの製造は職人の手による感覚を大事にしている。そのため各タンクが均一ではなく、同品質のものを大量に生産するのが得意ではない。その一方、均一ではないからこそ、時に職人も驚くような見事な味わいのお酒が生まれる。当蔵はそのような品質のいい酒のみをTAKANOMEとして販売している。
混沌と秩序 開発の背景
混沌と秩序は、これまで販売してきたTAKANOMEは無濾過生原酒と呼ばれる、非常に繊細なお酒です。温度変化により、味わいが変わりやすく、昔は酒蔵まで行かないと飲めないお酒と言われてきました。
我々は、そんなお酒をお客さんに美味しい状態で飲んでほしいとの思いから、一般的な流通ではなく、酒蔵から直接お客さまに配送するためにインターネット販売のみ、造ったらすぐに販売をするということを毎週実施しています。
この数年で、ありがたいことに、TAKANOMEは「幻の酒」として評価を頂くほど、人気が高まるようになり、世界中から注目を集めるようになりました。『日本酒を通して、日本の魅力を世界中に届けたい』との思いを持っている我々にとっては、大変嬉しいことです。
しかし、品質が繊細なため、安全が確保された流通でなければ、配送ができず、悔しい思いをしてきました。そこで、高度な職人の火入れの技術を考案し、鷹ノ目の強みを生かしつつ、まろやかな米のうまみを引き出すことに成功。
まだまだ少量生産ではありますが、我々にとって大きな一歩となる、世界で戦う準備が整ったのです。今回、そういった日本酒を国内のお客さまにも販売したいとの思いから、数量は限られていますが、販売させていただきました。
混沌と秩序の名前の背景
多くの方から、『なぜそんな名前にしたのか?』と聞かれる。
確かに、今回の商品の名前には、非常に悩んだ。
我々のビジョンである『文化で世界に誇れる日本に』から名前をつければ、少しは落ち着いた名前にも出来たと思う。
例えば、仏教用語である無我と輪廻などは、なんとも思想を感じる名前だし、今回のデザインとも相性が良さそうだ。
しかし、どれだけ考えても腑に落ちない。
そんな時、昔に本で読んだニーチェの言葉を思い出す。
“混沌をうちに秘めた人こそ躍動する星を生み出すことができる。”
SNSの発達により、人々は生活の中で楽しい瞬間を切り出して投稿するようになった。
ハレ(晴れ)とケ(日常)でいうと、ハレの部分だ。
しかし、リアルな人間社会にいると、SNSとは違った社会が見えてくる。
誰しも、心のうちに誰にもいえない悩みや、コンプレックスを抱え、幸せな瞬間もあれば、つらい瞬間もある。
心に混沌を抱えながらも、もがきながら一つ一つを乗り越え、秩序を生み出しているように見える。
そしてそれを繰り返した人ほど、ニーチェが言うような、価値を生み出し、大きな幸せを手に入れているのではないだろうか。
世の中、ハレの日のお酒や商品、イベントが多い中で、
TAKANOMEは、そういったリアルな人間社会で葛藤しながらも、ケの日に必死に生きる人々の支えであり、ハレの日を共に祝う存在でありたい。
だからこそ、我々は『日本酒を通して、人々の心を豊かにする文化の発展』を使命として、一心不乱に走り続けている。
今回、名前で悩んだ結果、自分が感じることをそのままを名前にしてみた。
TAKANOME 混沌と秩序
どうぞお楽しみください。
ART WORK/CHiNPAN
混沌という言葉が好きだ。蜂の巣をつついたような世の中で、わずかな光に希望を見出したいという、これは願望なのかもしれない。私は長年の作品の自己テーマに「破壊と再生」を掲げている。コントロールのできない手法を自ら選び苦しみ作品と向き合うのもまた希望の光である「混沌」だ。今回もそんな事を考えながら制作をしました。
PROFILE
水墨画アーティスト。「再生と破壊」を創作テーマに掲げ、古典的な手法からオリジナルの手法まで、さまざまな方法で水墨画を潤筆。PARCOグランバザールでポケットモンスターの水墨画イラスト制作や、Calvin Klein原宿店の空間装飾、UNITED TOKYOやHAREとのコラボアパレルが好評を博すなど水墨画の可能性を拡張し続けている。1996年より本格的に琳派水墨画を修習。