幻の酒 TAKANOME
── 鷹ノ⽬の開発の背景
TAKANOMEを展開するForbulの創業は2018年1⽉。代表の平野⽒が居酒屋で偶然飲んだ⽇本酒「鳳凰美⽥」がきっかけで⽇本酒の魅⼒を知り、起業を決意する。
「それまで、⽇本酒は『美味しくない』『悪酔いする』と思っていました。ただ、鳳凰美⽥は今まで飲んできた⽇本酒とは⼤きく違い、まるでマスカットのようなフルーティーな味わいに衝撃を受けたんです。それから⽇本酒の味わいと可能性に魅了されて起業を決意しました。」(平野⽒)
その後、「⽇本酒の魅⼒を多くの⼈に届ける」。そんな思いのもと、Forbulを⽴ち上げた平野⽒だったがTAKANOMEを開発するまで4回の事業失敗を繰り返している。
資⾦、⼈脈、販路など、何もない中でスタートした彼は、とにかくがむしゃらに事業を⽴ち上げた。⽇本酒の定期購⼊サービス、WEBメディア、⽇本酒イベント、居酒屋。 どれも継続的な売り上げが上がらず、途中で断念した。
資⾦の底が⾒え始める中、平野⽒が最後の挑戦として腹を括って取り組んだのが『最後は⾃分が作りたいものを作る』ということだった。
これが、TAKANOME-鷹ノ⽬を開発する原点となる。
コンセプトはうまさのみの追求
平野⽒が『うまさ』のみの追求というコンセプトを掲げたことには理由があった。
今の⽇本酒は時代に合っていない。価格・流通・評価軸・ブランドなど多くのことが時代遅れになっている。
そして、それが⽇本酒業界を悪循環に陥れている⼤きな理由だと平野⽒は考えた。
特に⽇本酒の「価格の安さ」は⼤きな問題である。価格が安いがため、多くの酒蔵がジリ貧となり、様々なことにコストを割けなくなっている。
効率のいい⽇本酒を⼤量に⽣産し、⼤量に消費されていく画⼀的な⽇本酒ではなく、職⼈の⼿でていねいに作られた⾼品質な⽇本酒を消費者に飲んで欲しいとの思いから、最⾼峰の⽇本酒を開発しようと決意した。
F1のレーシングカーを作るとき、コストを考えながら⾞を作ったりはしない。とにかく速さのみを求めてその時代の最⾼の⾞を作る。TAKANOME(鷹ノ⽬)の開発もいわ ばレーシングカーを作るかのように、とにかく「うまさ」のみを追求するとの信念のもと、幾度にも及ぶ試⾏錯誤の上で完成した、最⾼峰の⽇本酒である。
TAKANOMEの⾰新性
TAKANOMEを⾒ていると、様々な⾰新性が⾒られる。
例えば、精⽶歩合。
彼らは『本物のうまさ』とは『スペックに捉われない味わい』との考えから、精⽶歩合⾮公開の道を選んだ。
また、HPには『納得品質のみ販売』と記載がある。
これは、酒造りにおいて、同じレシピで製造していても、味わいがそれぞれ変わってくる。いい酒もあれば、悪い酒もある。彼らはその中でも、特に品質の⾼い酒をTAKANOMEとして販売している。
どうやらここに⼀番コストがかかっているように⾒える。
他にも、流通の⾰新、価格などがあるが、それはぜひHPを⾒て欲しい。
まるでパイナップルのような味わい。
⼤きな期待を持って飲んだ筆者は、その期待を⼤きく超えた衝撃的な味わいだった。
まるでパイナップルのような⾹りと⽢みが⼝いっぱいに広がり、その後に爽やかな酸味が広がってくる。そして最後にキレのいいアルコールがとどめを刺す。
こんな⽇本酒飲んだことない。それが最初にでてくる⾔葉だった。
毎週5分で完売し『幻の酒』と呼ばれるのも納得である。
SNSを調べていくとこんなコメントがあった。
これを⽩ワインを想像するが美しい旨みは正に⽇本酒。
美しい⼝当たりの⽇本酒はいくらでもあるが鷹ノ⽬の素晴らしさは旨みの⼒強さも共存している。
彼⼥の両親に結婚のご挨拶に⾏ってきました。⼿⼟産に持って⾏った鷹ノ⽬。⽇本酒好きのご両親にも好評で、とても喜んで頂きました。
⾁の旨みと⽇本酒って最⾼に合っていて、⾷べた瞬間だけでなく余韻が響いて続く-
この余韻が美しいし⼒強いから鷹ノ⽬は素晴らしい。
⼈⽣の節⽬に最適な⽇本酒でした。
鷹ノ⽬を久しぶりに会うお友達にプレゼント。⽇本酒が苦⼿なお友達にもお気に召したみたいで何より。
⽢いパイナップルの⾹りにトロトロの⾆触りが極上です。
いいお酒によくあるいくらでも⼝の中で回せる感覚です。これは⾼級酒特有だと思います。
後味のキレを酸でも刺激でもなく苦味に任せているのも特徴。ここが料理との相性のキーなのではないでしょうか。